「Eco Trama」にて2014年より毎年連続金賞受賞。
International Prize 2018(Italy) 金賞受賞 Los Angeles Extra Virgin Olive Oil Award 2018 金賞受賞
スペイン・エストレマドゥーラ州
アズ・ポンティス社は、スペインと西側ポルトガルの境界線にあるエストレマドゥーラ州の北西部
シェラ・デ・ガタに位置します。冬は降雨量多く、夏は乾燥し、かなりの高温になります。
乾燥地帯ではありますが、タホ川とグアディアナ川が流れることで、松林、オーク材の林、栗の木等の
様々な木々が存在します。自然公園、修道院、遺跡等が残っており、3か所ユネスコ世界遺産登録されて
います。
オリーブの品種選びのこだわり
Miguel Carrscoさん
カラスコ・ラハス一家は、そんな環境に配慮したオリーブオイルづくりを2008年からスタートさせました。
標高468m~796m、3万ヘクタールの畑で900万本のマンサニーリニャ種を栽培しています。
マンサニーリャ種は、スペイン語で「小さなリンゴ」という意味を持っており、とても フルーティーで
青くみずみずしい香りからこの名前が付けられたと言われています。
スペインで広く栽培されているピクアル種・アルベキーナ種に比べると含油量、収穫量も非常に少ない為
マンサニーリャ種は、主にテーブルオリーブとして使用される品種です。20Kgのオリーブの実からわずか
1リットルしか取れないため、オリーオイルを作るには、他の品種の3倍の収穫量が必要となります。
カラスコ一家が、マンサニーリャ種を栽培に選んだ理由は、柔らかい果肉、豊かな風味、豊富な栄養価、
酸化に強いと言われる優れた性質はとても貴重品種であると感じたからです。
アズポンテイス社のオリーブオイルづくり
手積みと機械収穫を併用し、実を傷つけない様、丁寧にオリーブの実を収穫し、清潔な専用器に入れ
自社工場へ素早く運ぶ。(収穫したてのオリーブの実の酸化が進まない様に、短時間で工場へ持ち込む
事が美味しいオリーブオイルができる大事なポイントの一つです。)
収穫後、オリーブオイルマスターと呼ばれる熟練者によって、実の選別を行う。小枝と葉を取り除き、
オリーブの実を洗浄し、粉砕。(機械だけに頼らす、人の目視検査で厳密に、傷のないベストな状態の
実を選りすぐります。)
粉砕したオリーブの実を27度以下でペースト状にし練り込み。遠心分離機にかけ搾油。
温度管理のできる清潔なステンレススチール製のタンクでオリーブオイルを保管。
注文ごとに瓶詰。この全ての工程を、自社工場で行っています。
彼らは、日々品質の向上を追求し、最新鋭の機械を使って上質なオリーブオイルを作り続けています。
弊社も沢山のオリーブオイル工場を訪問しておりますが、 工場内の衛生管理に細心の注意を払い、
オリーブオイルを保管するタンクの清掃はもちろん、作業場の工場内床の清掃も徹底的に行われいるの
には脱帽しました。タンク内を清潔にすることも、酸化臭のしないオイルづくりの大事なポイントです。
再利用で環境への恩返し
1.葉っぱ:粉砕して家畜のエサに再利用します。2.水:収穫したオリーブの実を洗浄時に使った水は自社専用機械にて清潔な水に戻します。
3.絞りかす:搾油時のオリーブの絞りかすは養鶏場、ホテル、個人のバイオ燃料として再利用します。
4.泥:乾燥させて、オリーブの葉と混ぜて、自然肥しとして再利用します。
このような活動、工場の管理、最新鋭の技術、品質等が高く評価され、2015年から毎年
連続で、スペインオリーブ協会(AEMO)の工場賞を授与しています。